Voltage Controlled Phase Shifter の製作(その2)

APF の計算

APF の回路が決まりましたので、各定数を求めます。
ここで、参考にした書籍に誤りがあることに気付かずに計算を進めてしまいました。

これが後々、大きな迷路へと誘うことになります。
計算は、excel で行っています。
コアとなる回路が確定していますから、全体の回路を纏めます。
結果、このようになりました。

ここで、大きな誤りが発生しています。
自分がこれから作ろうとしている回路を理解していないため、何度もあったチェックの機会を見逃してしまっています。
これらのミスは、更に他のミスを呼び込むことにもなってしまいます。

プリント基板の作成

実際に製作へと進みます。


実装密度は、フォトカプラが16個あるため、リード部品を使用している割に高くなっています。

計測

オシロスコープなどで、波形をチェックしていきます。
LFOを内蔵させていますので、その矩形波を信号入力に入れ、波形を観測すると、確かに波形は様々な変化を示します。
一見すると、完成したかに思えました。

しかし、各部の波形を観測していくと 8 stage目に出力がない、オペアンプが異常発熱しているなど、多くの不具合が見られます。
これらは、結局、プリント基板のパターン切れ・配線漏れなどが原因で、時間が掛かったものの解決されます。

実際問題として、これからが大変なことになりました。
そして、腎臓結石により入院・手術ということになり、作業の中断を余儀なくされます。

(続く)