前回の更新が2012年6月26日でしたから、8ヶ月ぶりとなります。
実は、その間、色々なことがあり、人生観も変わるような出来事もありました。

2012年7月6日より急遽、入院することになりました。
初めは咳が止まらないということで掛かりつけの病院に行きましたが、念のためにと撮影したレントゲン写真から肺に水が溜まっていること、心臓が肥大し動きが悪い(いわゆる急性心不全)上に心臓の弁の動きが悪く血液が逆流していること、更に肺に影があることが確認されたのです。
開業医では設備の問題もあるということで、総合病院に転院となりましたが、次の診察が8月ということになってしまいました。
それでも仕事は続けていたのですが、上司が見かねて「業務命令」として「医者に行け」という指示を出され、再度掛かり付けの病院に行ったところ、医師の表情は明らかに普段とは違います。
次の診察が8月であることを告げると、医師は言います。
「だめだよ・・・。8月までもたない。今の状態では、7月いっぱい。

結局、7月6日に入院ということになりましたが、入院中は受けることができる検査をやり尽くしました。
出た結論は、慢性心不全・心臓弁膜症などなど。
肺にある影は、定期健康診断では問題にもならなかったことから成長が激しく、その場合考えられるのは肺癌で、まず間違いないであろうというものでした。

覚悟、決めました。

ところが、7月入院中に肺癌と診断され、手術になったときの術式の説明も受けていたものが、入院中に活動を停止し、退院後には完全に消滅しました。
呼吸器科のドクターは、診察時に説明できず、事実の列挙のみに終始し、最後に「医学上あり得ない」と本音を漏らすほどでした。
心臓は相変わらずですが、今、まだ、なんとか動いています。

退院してから、私の世界観は変化しました。
そして、10月をもって、職場を去ることになったのです。
だからと言って、死ぬことや生きることを急ぐこともありません。
生きることを諦めてもいません。
ただ、あるがままに。
ただ、日々、目が覚め、寝る前、食事の都度、生きていることに対して感謝している状態です。
今は、退職後に買い揃えた生まれて初めての既製品によるステレオ装置で音楽を聴き、一点に集中した目的を持ったパソコンに向かう毎日です。