Voltage Controlled Phase Shifter(その3)

トラブルシュート

何度も周波数レスポンスを測定しました。
その測定結果は芳しいものではありません。

そこで、退院後、すぐに着手したのが、「C/2」の件でした。
これは、山下氏より定数を求める式が違っているという旨の指摘が発端でした。
そこでR及びCに着目しかけた頃、ネットを通じてある方が固定周波数の設計例を掲示していただいたので拝見したところ、「C/2」ではなく「2C」ではないかという疑念を持ったのです。
全てを「2C」= 0.1uF として考え、換装しました。

測定すると、大きなピークを見ることができます。
定数をまた見直すと、特に4段目は 0.1uF では大きすぎることが分かり、これの容量を下げてみたところ、ピークは完全ではないものの収まったのです。

サイン波による周波数レスポンスを取り直すと、このようなグラフを示しました。
十分とは言えません。
しかし、念のためと思い、弐號機のホワイトノイズを入力し Phase Shifter の出力をPCに取り込んで簡易の FFT を見たところ、8 stage ポジションで4つのディップを確認することが出来ます。

これにより、動作に問題ないと考え、fix としました。
ピークについては、コンデンサの容量を追い込んでいけば、抑えられると思われます。

なお、この Phase Shifter の音は、sound cloud において確認することが出来ます。



終わり。