ADSR/output stage/multiples

ADSRを製作しました。

基板上にダイオードを1個追加すればマルチトリガに対応できます。
但し、マルチトリガに対応したキーボードがないこと、パネルデザイン上の都合からパネル面に入力端子を設けることができないことから、実際的には未対応にせざるを得ません。
少し悔しいかな。


Output stage です。
このシンセは、VCAの出力がそのままでは10Vppとなります。
そこで、扱い易い0dBm付近までレベルを減衰させる機能を持たせた出力段を独立したモジュールとして持つことにしました。
減衰にあたり、いくつかの方法を考えました。
(1)抵抗で減衰
(2)オペアンプなどの増幅度で減衰
(3)トランスで減衰
(4)上記3方法の組み合わせ

(3)の場合、トランスに何を使用するかが問題にもなります。
画像は、左からサンスイトランジスタ用トランス、タムラ、sowterです。
sowterはコアボリュームは大きく期待できそうですが、モジュールとして考えた時、大袈裟になります。
そこで、タムラを採用することにしました。


実際には、スイッチでオペアンプ送り出し(アンバランス)とトランス送り出し(600Ωバランス)を切り替えて使用できるようしてあります。
トランスは、画像のようにトリッキーな取り付け方法を採用しています。


パネル面です。
上から、入力、アンバランス出力、バランス出力となっていて、この段でステレオ出力に振り分けることも可能です。
そのため、エフェクターなどに見られるように、片チャンネルに入力があったときには、モノ入力としてモノ2チャンネル出力となるようにしてあります。


実装は、例によって美しくありません。


multiple jacksパネルも含めた、この時点でのシステム全景です。